お金と利益の違い – 黒字倒産の危険

お金と利益の違いとは? 5つのケースを想定し解説コラム

アントレプレナーサポーターズの田尻です。
皆さんは黒字倒産という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?
黒字、つまり儲かっているはずなのにお金が回らなくて潰れてしまうことです。
儲かっているのに潰れてしまうというのは不思議な感じですが、これは利益=お金の増加とはならないからです。
この利益とお金の違いについては起業した方が会社の数字を考える際に最初につまずくところだと思います。

そこで今回はお金と利益がズレる要因について

・資本金500万円の会社を設立
・1期目に1個200万円の商品を2個仕入れて1個300万円で売る

という条件で5つのケースを考えていきたいと思います。

<ケース1>1個しか売れなかった場合

利益

売上300万円原価200万円=100万円

現金

資本金500万円-仕入400万円+売上300万円=400万円

ケース1

100万円儲けているはずなのに、お金は500万円から400万円に減ってしまいました。
これは在庫として残っている1個は経費とならないため、お金と利益にズレが生じることになります。

<ケース2>2個掛けで売った場合

利益

売上600万円-原価400万円=200万円

現金

一方現金は掛取引なので現金の回収は後日となり、
資本金500万円-仕入400万円+売上0万円=100万円 となります。

ケース2

売上を計上するタイミングより現金で回収するタイミングが遅いので利益が出ていてもお金がないという状態になってしまいます。

<ケース3>2個掛けで仕入れた場合

利益

売上600万円-原価400万円=200万円

現金

一方現金は掛けで仕入れているので現金の支払いは後日となり、
資本金500万円-仕入0万円+売上600万円=1,100万円 となります。

ケース3

ケース2と逆のパターンで、支払いが遅いので利益より現金が増加しています。

<ケース4>100万円(耐用年数5年)の設備投資をした場合

利益

売上600万円-原価400万円-減価償却費20万円=180万円

現金

現金は設備投資をしているので、
資本金500万円-仕入400万円+売上600万円-設備投資100万円=600万円 となります。

ケース4

設備投資した金額については基本的に耐用年数によって按分されて経費となるのでお金と利益が一致しなくなります。

<ケース5>資本金300万円、借入金200万円→返済額100万円の場合

利益

売上600万円-原価400万円=200万円

現金

現金は借入金の返済があるので、
資本金300万円+借入金200万円-仕入400万円+売上600万円-借入返済100万円=600万円 となります。

ケース5

借入金の返済は経費とならないのでお金と利益が一致しなくなります。


以上、お金と利益が一致しない主な要因となる5つのケースについてみてきました。
「勘定合って銭足らず」のような状態にならないために重要なのは、起業時に損益計画だけでなく資金計画もしっかり作成し、利益とお金は別に管理することだと思います。
資金計画作りたいけどどう作ればわからないという方は、弊所で損益計画も資金計画も含めた経営計画書の作成支援もしていますのでお気軽にお問い合わせください。

まずはお気軽にお問い合わせください!

メール
LINE

タイトルとURLをコピーしました